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きびだんご【岐阜店】

きびだんご【岐阜店】

虹の橋
  • 性別男の子
  • 年齢1-3才
  • 在籍店岐阜店
  • 在籍店岐阜ねこを救う会 ネコリパTNTA部
  • 毛色茶白
  • 毛の長さ短毛

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2023/2/1
体温35度以下の低体温、極度の脱水と低血糖、そして全身疥癬。
保護主さんの家の前で倒れており、そのまま病院で入院。
しかし2-3日が山場であり、入院は1日しか出来ない事と保護主さんはお仕事の為、きびだんごについてあげられないとの保護依頼でした。

病院の先生に連絡を取り、容態やネコリパでしてあげられることを聞き、最悪の事態も想定して2/3受入れを決めました。

彼はガムテープを貼られたダンボールに入って来ました。
そっと中を覗くと保温もされておらず、小刻みに震えたきびだんごが居ました。
ダンボールから抱き上げたきびだんごは、骨組みよりずっと軽くフワッと持ち上げることが出来ました。
慌てて保温し、高栄養のご飯をあげるとガツガツと食べてくれました。
疥癬で目も開いているかわからない状態でしたが名前を呼ぶと、返事をしてくれます。

「きっと大丈夫!絶対大丈夫!」
と心の中で何度も唱えます。

実は夏頃から疥癬の可能性で、保護相談を受けていましたが保護には至りませんでした。

疥癬は早急にしっかりと治療をしてあげれば、命を奪う程の病気ではありません。
しかしお外の子で栄養状態が悪く、免疫力が低下している子にとっては命取りにもなります。

もう少し上手く餌やりさんに伝えられていたら…と今更後悔しても、辛い状態のきびだんごは変わりません。

餌やりとは。地域猫とは。
避妊去勢手術をしてご飯をあげて見守り、見届ける。
必ず、最期まで。

その覚悟なく、その場だけの人間の感情でご飯をあげることは負の連鎖を生むことになります。

TNR。避妊去勢手術をして元の場所に戻す。
人間の想像を絶する世界で彼らは生きていくのです。
元の場所に戻さず、連れて帰りたくなるのは当然の事です。
それでも、自分の出来る範囲で不幸の連鎖を止め、地域猫として見守り続ける。
強い気持ちがないとできません。
中途半端な気持ちでは更に猫たちを不幸にしてしまう。
ご飯をあげるのであれば、避妊去勢手術はセットです。
途中で餌やりを辞めることは餓死させることを意味し、殺処分よりも惨い事をしているのです。

それぞれ自分の家族や生活もある中で、個人ボランティアさんは一生懸命働いた中からお外の猫ちゃんの為に費用と時間を費やし、少しでも負の連鎖を止め地域猫として過ごしてもらえるよう奮闘しています。

それは最期の時までです。

地域猫活動は、環境省でも認められている活動です。
近所の方から文句を言われるのであれば、行政などにも入っていただき、理解をしていただけるように、サポートをし続け、「ご飯をやめる」という選択肢はありません。

一度ご飯をあげたならば、その命を最後まで見る覚悟を。
誰もが弱い立場ですが、ちゃんとした手順で、ちゃんとした正しいことをすれば、しっかりと周りも理解をしてくれるはずです。

受入れをした翌日。
体温も下がりぐったりとしていました。
更に保温をし、口に水を数滴含ませましたが水を飲み込む力もなく、時折苦しそうに鳴いていました。
スタッフが手を握り、きびだんごは旅立ちました。

私たちときびだんごとの時間は1日足らずです。
本来であれば餌やりさんが最期まで、見届けてあげるべきだったと思います。

私たちは彼に会えて良かったと心から思いますが、きびだんごはどうだったでしょうか…
知らない場所へ来て知らない人がいる。
それでも彼は名前を呼ぶとお返事をしてくれました。
なんて健気で尊いのでしょう。
疥癬の為、素手で触って抱きしめてあげることが出来ませんでした。

たった1日の出会いでも、私たちはあなたの事がとても愛おしく大切です。
たった1日でもネコリパ卒業猫です。
それと同時に悲しさと悔しさが溢れ出します。

本当の優しさを。
もっと保護猫活動について伝えていく。
保護猫たちのリアルをもっと伝えていく。
可哀想ではなくこれが現実です。

きびだんご。
あなたはお外で全うに生きて来ました。
人間の私には真似ができません。
雨の日も風の日も真夏の暑いコンクリートでも、真冬の凍える雪の中でも何年も生き抜いて来たあなたの事を尊敬します。
その最期を私たちに見送らせてくれてありがとう。
私たちはあなたの事を絶対に忘れません!
あなたの命を絶対無駄にしない。

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首相あさかのつぶやき

殺処分をなくすために。

1.蛇口をしめる

2.受け皿をつくる

3.出口をつくる

4.継続する

 

この4つを常に同時におこなっていかなければなりません。

蛇口をしめる活動は
TNR活動や、地域猫活動。飼い猫の完全室内飼育の徹底と不妊去勢手術の徹底。

受け皿を作る活動は
保護猫カフェや、保護猫シェルター、預かりボランティアを増やすこと。

出口を作る活動は
譲渡会・保護猫カフェで、保護猫と出会える場所をつくりだすこと。

継続する活動は
上記のすべての活動に必要な資金をしっかりと集められる仕組みを作ること

ネコリパは2014年から、10年間この活動を行ってきました。まだまだ道半ば。まだまだやるべきことは死ぬほどある。新しい切り口で、ネコリパしかできないことを、これからもずーっと継続し、成長し続けていく。

立ち止まることを知らないネコリパだからこそ、社会をかえるきっかけになれるように・・・

2024.7.2

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