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【わさびのこと】

ネコリパハウス高円寺

先月2月4日の夜に保護したわさびについてのご報告です。

お茶の水店のすぐ近くの道端でうずくまっていたわさび。保護時、両目から大量の膿が出ていて誰が見ても体調が悪いのが分かるほどでした。

素手で簡単に捕まるほど弱っていたわさび。

感染症の可能性が高いためお店にいれる訳にはいきません。すぐにネコリパのシェルター、ネコリパハウス高円寺に運びました。

すでに深夜でいろいろな救急病院に連絡しましたが当日の診察は難しく翌朝いつもお世話になっている病院に連れて行きました。

様々な検査を行なってもらい、内蔵などには全く問題ないことからやはり感染症により衰弱しているとのことでした。その時点で1週間も保たないかもしれないとの診断。

そこから毎日強制給餌や補液を行う日々が始まりました。強制給餌をしても全く食べず置き餌にも口をつけないわさび。

日に日に衰弱していくのが分かりました。

このまま強制給餌をしてても良いのだろうか、辛い時間を人間の都合で伸ばしているだけじゃないのか毎日毎日スタッフ全員葛藤していました。

今月に入ってからは皮膚も裂けてきてしまうことが多く皮下補液も難しくなってしまったため朝イチで病院に預けて静脈点滴とインターフェロンの注射、また鼻にチューブを入れ直接胃に流動食を流してしっかり栄養を摂ってもらうと皮膚はぐんぐん回復していきました。獣医さんもまだ回復する力が残っていたのかと驚いていらっしゃいました。

順調に回復していたと思っていたある日。

いつものように病院に連れて行こうとわさびを見るとすでに息は無くまだ身体は温もりが残っていました。

朝、声をかけたときは息があったので少し離れた時間に1人で旅立ってしまいました。

最初に会ったときからなんとなくきっとこの子は看取らせてはくれない子だな、と感じてはいましたがやっぱり1人で逝ってしまいました。

もっと早くチューブを入れていれば、毎日インターフェロンをしていれば回復していたのではないか、そんな思いを今でも抱えています。

わさびが旅立った数分後、隣の猫部屋の猫たちのお世話をしようとしたら、、、保護したばかりの黒猫デージーが生まれたての子猫を抱えてるではありませんか!

号泣しながら赤ちゃんを見て笑ってスタッフたちの感情はもう無茶苦茶でした😅

実はわさびが亡くなる前日、デージーと同じ現場で保護されたつばきちゃんが流産していました。

小さな小さな亡骸は2つ。

まだ4〜5週ほどの大きさでした。

わさびが亡くなったその日は大森ペット霊堂さん(https://www.petsougi.jp/)に小さな亡骸を連れて行く日でした。

急遽キャンセルして翌日のわさびの葬儀の際、一緒に火葬していただくことになりました。

わさびは優しいお兄ちゃんだから子猫たちと一緒に行ってくれたのかなと勝手に思ったり。

葬儀にはボランティアさんやわさびの餌やりさんなどたくさんの方が集まってくれてみんなで見送ることができました。

なかなか気持ちの整理がつかずご報告が遅れて申し訳ございませんでした。

わさびは残念ながら助けてあげられることができませんでしたがネコリパハウスにはたくさんの命が生活をしております。

シェルターの子たちは検疫期間や人馴れ訓練が終わり次第お茶の水店に入店する予定です。

入店まで今しばらくお待ちくださいね。

餌やりさんからいただいた元気なときのわさび

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殺処分をなくすために。

1.蛇口をしめる

2.受け皿をつくる

3.出口をつくる

4.継続する

 

この4つを常に同時におこなっていかなければなりません。

蛇口をしめる活動は
TNR活動や、地域猫活動。飼い猫の完全室内飼育の徹底と不妊去勢手術の徹底。

受け皿を作る活動は
保護猫カフェや、保護猫シェルター、預かりボランティアを増やすこと。

出口を作る活動は
譲渡会・保護猫カフェで、保護猫と出会える場所をつくりだすこと。

継続する活動は
上記のすべての活動に必要な資金をしっかりと集められる仕組みを作ること

ネコリパは2014年から、10年間この活動を行ってきました。まだまだ道半ば。まだまだやるべきことは死ぬほどある。新しい切り口で、ネコリパしかできないことを、これからもずーっと継続し、成長し続けていく。

立ち止まることを知らないネコリパだからこそ、社会をかえるきっかけになれるように・・・

2024.7.2

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