2023年4月の中旬に差しかかる頃
大阪府熊取町の役場の生活福祉課の方より突然の電話が、、、
とある、高齢の男性が住んでいるハイツで猫が沢山増えてしまって……
4月の末でその男性が施設に入る為この残された猫たちを
どうしたら良いのか……という相談でした。
沢山とはどのくらいかと尋ねると、
その方が仰るには35匹……くらいかなぁ……。とのこと……
35匹!!!!……耳を疑いました。
大阪府の猫の引き取りは、
基本的に、羽曳野にある愛護センターのみ、
管轄の保健所では引取を行っていません。
どこにも相談できない状態だったそうです。
35匹の猫を、どうやったら一気に保護できるのでしょうか??
でも、、ネコリパ熊取町店から
目と鼻の先で多頭飼育崩壊……
が起きてしまっていたのです。
しかも、退出の期限は4月の末……選択肢は一つしかありません……
ネコリパが動く。今年できた、大阪南部の非営利シェルターネコリパハウス泉佐野に、なんとか、場所を作ってこの多頭飼育崩壊現場にスタッフで向かう事にしました。
現場は、元々は近くの大学の学生寮だったようで
見た目は普通のハイツでした。
ただ、建物のドアの前に立った途端に
すでに強烈なアンモニア臭が漂っていました……
いざ扉を開けて中へ……。物凄い光景が目に飛び込んできました。
部屋の中は、想像を絶するような悪臭と沢山の猫たち。
閉め切られた空間で換気もせず、
長年の間一切掃除もされてこなかったのでしょう……
現場に行ったスタッフは、部屋にはいった瞬間に、目が開けられない状態に、そして目にアンモニア臭がしみて涙が溢れたのでした。
鼻で呼吸すると鼻を刺すような匂いで咳き込んでしまいます。本当に1分も中に留まって居られない位の匂いだったのです…
猫の臭覚は、人間の1万倍と言われています。私達がこんなに苦しいのであれば、猫にとっては地獄そのものです。
この多頭飼育崩壊現場は、想像を絶するくらい環境が悪く、ケージやトイレという物自体が全くない為、猫達は至る所に自由におしっこやうんちをしていました。
足の踏み場もない位に、うんちとおしっこの山、そして猫の残飯のゴミ、さらに人間が食べた残飯などのゴミが建物内の床一面に広がった状態です。
何十頭も猫がいる為、ご飯の争奪戦はかなり激しかったのでしょう…ご飯をたくさん食べれる子もいれば、ご飯を食べたいけどボス猫や仲の悪い子達にいじめられ、ご飯を食べれらな子もいる。きっと餓死をしてしまった子もいるのではないでしょうか?
実際に、レスキューした子の中には、骨と皮だけのガリガリに痩せた子が沢山いるのです。
もちろん、猫達の全頭が“不妊手術・ワクチン・ウイルス検査・駆虫”など全く医療を受けていない子なのです。
一体全体、何代もの猫達がこの地獄のような現場で命を落としていったのか……考えるだけでも涙が出てきました。
姿を見せた子だけでも聞いていた35匹以上の猫がいるのは明らかでした。
明らかに、聞いている数よりも猫が多い、、その頭数把握のために、スタッフは何回も現場に足を運びました。そして、不妊手術専門病院の手術日に併せて可能な限り捕獲保護をし着実に猫達をレスキューしていったのです。
結局、当初の35匹くらいと言われていた猫達は、
捕獲し手術を待っている間に生まれた子猫を合わせると
トータルで50匹もの数になっていました……
50匹の多頭飼育崩壊のレスキューを私達の力だけで完結することは到底無理です。
全頭に“不妊手術・ワクチン・ウイルス検査・駆虫を行い、さらに体調が悪い子たちには適切な医療をうけさせ、新しい家族へと繋ぐ為の飼育管理費用が発生します。保護猫カフェにデビューするまでのは、1ヶ月以上の検疫期間も必要です。
猫風邪をひいている子
全然ご飯を食べられなくて
骨と皮だけになっている子
怪我をしている子、、、
劣悪な環境に50匹も詰め込まれていた猫達が、健康状態がいいわけがありません。
そういった、医療費は莫大な金額となります。
さらに、その中でも、最も健康状態が悪かった猫「げんた」の医療費が想定以上に多額にかかっています。
げんたは、5月中旬頃からご飯を全く食べられず、日に日に明らかに弱っていきました……。
このままだと危ない……ということで、通院をしたところ、即検査、即入院になってしまいました。
血液検査の結果、極度の貧血、脱水、
黄疸、ずっとシェルターのケージ内にあった白っぽい嘔吐のような液体は
実は白い下痢便だったのです。
【膵外分泌不全症】という病気が疑わしい……ということで、
アメリカへの外注検査や抗生剤の投与や腎臓、肝臓、胆汁の針生検検査などで原因を調べていくのですが
根本的な原因はわかりませんでした。
もうこれ以上の手の施し様がない……
病院からは安楽死という選択肢も考えて下さいとの話をされました。
でも、げんたは生きようと頑張っています!
劣悪な環境で10年も過ごし、それでも人間が大好きなげんた。
私たちはできる限りのことをし、最後までまだ生きようとする、まだ生きたいと頑張るげんたに諦めることなく、寄り添いたいと思います。幸せになる権利が、げんたにもあると私達は信じています。
げんたの医療費、50匹の猫達の、不妊手術、ワクチン、ウィルス検査、駆虫、そして医療費や飼育管理費、、、
少なく見積もっても、、150万円ほどかかってくる予定です。
ネコリパハウス泉佐野は、非営利で運営しております。この150万円をすべて私達で捻出するのは非常に難しく……苦しい状況です。
皆様にはいつもご支援、応援をいただき、本当に感謝しています。大変心苦しいのですが、この多頭飼育崩壊からのレスキューした猫達を、わたしたちと一緒に幸せにするサポートをお願いしたいのです。
今一度、私たちにネコリパハウスと頑張るげんたに力を貸してください!!緊急レスキュー案件のご寄付は、写真をクリックしていただく、または、ストーリーのハイライトから、一口1000円〜サポートしていただけます。
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ネコリパハウス泉佐野は
非営利の為、皆様からのご支援で
何とか成り立っております。
1頭でも多くの猫をレスキューし、
すべての猫達に、幸せな猫生を送れるように
私たちネコリパが一生懸命サポートします。
皆様のご支援、よろしくお願い致します!
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