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被災地からきた「ヴィエノワ」のお話

日々のこと

あなたは大事な家族と離れることはできますか?

今年元日に発生した能登半島地震。
ヴィエノワは被災地、石川県からやってきました。
飼い主さまと、「ラングドシャ」「モヨ」と4人で過ごしていたのがヴィエノワでした。

地震により飼い主さまのご自宅の母屋は全壊。
猫たちを避難所へ連れて行く事は出来ないため、同じ敷地内の被害の少なかった別の建物にケージを置き、猫たちはそこで過ごしました。

飼い主さまは避難所で過ごしながら、1日に何度も猫たちのお世話をしにお家の方へ通われていたそうです。
震災当時の1月、能登地方は氷点下になるほど冬の寒さが厳しい中、毎日数回お家へ向かわれていた飼い主さまと、飼い主さまが来るのをケージの中で待っていた猫たちのことを考えると、涙が出ます。

しかし、余震が続くなか、猫たちが過ごしている建物もいつ倒壊してもおかしくなく、今後の生活に見通しが立たないこと、飼い主さまご自身もご高齢なこともあり、猫たちの幸せを願って、たくさんたくさん悩まれた結果、ネコリパブリックに3匹を託してくださいました。

猫たちと離れたくない、と2次避難も拒まれていた飼い主さま。
猫たちと離れる事がどれだけ大きい決断だったことか、考えるだけで胸がぎゅっとなります。
飼い主さまの思いも胸に、必ず3匹の猫たちを幸せにする、と誓いネコリパブリックの元へ。

人がとっても大好きな3匹。
大切に大切に、育てて頂いていたんだろうな、ということが伝わってきました。
しかし、人だけでなく猫たちももちろん、震災後生活が一変し、かなりのストレスがあったに違いありません。

ヴィエノワとラングドシャはご飯の食べが悪く、元気もあまりない事から病院を受診するとFIP(猫伝染性腹膜炎)と診断されました。
ヴィエノワは胸水も溜まっていたため、病院で抜いてもらい少し呼吸も落ち着きましたが、変わらず顔つきは良くなく、FIPのお薬に加えてしばらくは点滴も必要に。

その日からすぐにFIPの治療を開始し、幸い数日後にはご飯も食べられるようになり、徐々に顔つきも良くなって行きました。
そこから毎日の投薬も頑張り、無事FIPは寛解に😌
今ではちびびの森シェルターで元気に過ごしています!

人が近くに来たのに気づくと「わたし可愛いでしょ?」と言わんばかりにお尻を高く上げ、顔をすりすりすりっとしてくれる姿が可愛くてたまりません💖
お腹を見せて寝ていることもあり、きっとそんな姿にみんなメロメロになること間違いなしです☺️

そして、ひと足先にモヨとラングドシャは運命の出会いをし、ずっとのご家族さまの元へ🏡

ヴィエノワも譲渡会デビューをはたしています!

震災後大好きな飼い主さまと離れ、そこからFIP発症とかなり辛い経験をしたヴィエノワ。
そしてそれを全て乗り越えて、たくさん頑張ったヴィエちゃん。
今までの思い出も一緒に、これからもたくさん幸せな景色を見ようね🍀

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震災からもうすぐ1年。
餌やりさんが他の地域へ移動されたり、餌やりさんの居ない現場に猫たちが残されているとの情報がありました。
寒さが厳しくなってきた今、凍死してしまう可能性もあるため、今月も何度か被災地入りをさせて頂きました。

まだまだ震災の爪痕が残る中、それに加え9月に起きた水害による被害もあり、目の当たりにする被災地の現実には毎回胸が締め付けられます。
震災当初に比べて、被災地の報道も少なくなった今、被災地の現状を知る機会も少なくなってしまったのではないでしょうか。

もちろん、全てが止まってしまっているわけではなく、進んでいる部分もあります。
しかし、もう1年。
まだ道のりは長いです。

被災地より保護した子たちがずっとのご家族さまと出会い、温かい場所で新たな生活を送る姿を見られることは本当に嬉しいです。
それと同時に、今も寒空の下、被災地では必死に生きている子がまだまだ居る、という事を考えます。

これからも、私たちにできることは何か、考え継続して行っていきたいと思います。
ぜひ皆様も被災地にお心を寄せていただければと思います。

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在籍ねこ
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Comment

2024/2/ 能登半島被災地からのレスキュー

ラングドシャ、ヨモの3匹とも同じ現場からやってきました。

自宅が倒壊し、残っていた納戸にて飼育していたが、高齢でご家族の強い勧めもあり3匹とも譲渡を決意された為、ネコリパへ

3匹預かりさん宅にてゆっくり過ごしてもらっています☺️

4/9ヴィエノア、ラングドシャはFIP発症で治療開始となります😿
同じ現場から来たモヨは今のところ大丈夫ですが注意が必要です。

預かりさんが食事管理表を毎日付けて頂き、食事量が減った変化に直ぐに気付いて頂きありがとうございます😭

首相あさかのつぶやき

殺処分をなくすために。

1.蛇口をしめる

2.受け皿をつくる

3.出口をつくる

4.継続する

 

この4つを常に同時におこなっていかなければなりません。

蛇口をしめる活動は
TNR活動や、地域猫活動。飼い猫の完全室内飼育の徹底と不妊去勢手術の徹底。

受け皿を作る活動は
保護猫カフェや、保護猫シェルター、預かりボランティアを増やすこと。

出口を作る活動は
譲渡会・保護猫カフェで、保護猫と出会える場所をつくりだすこと。

継続する活動は
上記のすべての活動に必要な資金をしっかりと集められる仕組みを作ること

ネコリパは2014年から、10年間この活動を行ってきました。まだまだ道半ば。まだまだやるべきことは死ぬほどある。新しい切り口で、ネコリパしかできないことを、これからもずーっと継続し、成長し続けていく。

立ち止まることを知らないネコリパだからこそ、社会をかえるきっかけになれるように・・・

2024.7.2

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