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うち、こま姫

岐阜店

うち、こま姫。
「こまき」って読むよ。
愛知県小牧市っていうところで保護されたんだけど、男の子なら「こま吉」、女の子なら「こま姫」って保護主さんが決めてくれたらしい。
なんかな、姓名判断までしてくれて、「困難を乗り越える力を持つリーダータイプ」になるよう、名前をつけてくれたらしい。

うち、実はむかーし人間にお世話になったことがあったんやけど、ここ最近のお気に入りは、ひとりで畑の真ん中でゴローンと日向ぼっこりしたり、お地蔵さんのいるおうちの近くで、ごはんをもらったりする生活をしてたん。

そしたら、頭の上のほうがヒリヒリするようになっちゃって。
その耳をカイカイしてたら、血が出るようになってビックリしたわぁ。
後から気づいたけど、それは頭じゃなくて、耳やった。
どうしたもんかと思っていたら、何か頭のなかで声がしてね、その声の人は「ちびび」って名乗った。

ちょっと頼りになる感じだったから、うちはその人のこと「ちびび姉さん」って呼ばせてもらって、頭の中でお話をすることにした。
その時、うちのためにご飯をくれる人間がおってさ。
たまにしか会えないんだけど、すごく優しくしてくれて、いっつも声をかけてくれたんだ。
ちびび姉さんは「その人に安心して身を任せれば、あさか先生と最強チームが助けてくれる」って言うけど、何かよく分からなかった。
誰よそれ、どこの猫よ、って思ったわ。

その人間から朝ごはんをもらった日は、うち日向ぼっこするのが好きだから、ごはんを貰うと出かけちゃってた。
でもある日、その人が「夕方も来るから、ここで待っててね」って言ったんだよね。
ちょっと悩んだんだけど、「ちびび姉さんもそう言ってたし、耳もかゆいし、待ってみるか。」て思って、その人が来るのをお地蔵さんの横で待ってみたんだ。

夕方、その人がきて、雪が降ってとても寒かった日だったし、うちはとりあえず捕まってみた。
そしてここ、「ネコリパブリック」に連れてこられたのよ。

うちを保護した人間も、とっても動揺していたんだけど、何とここについたら、ここの人間たちもすごく動揺して、こう言ったのよ。
「お待ちしてました!」
びっくりしたわ。
うち、ここに来るって伝えたっけ?って。

それで何かみんな泣き出すもんだから、よく分からなかったけど、きっとちびび姉さんが何か言っといてくれたんかな、って思った。
後から気づいたけど、どうやらその人間たちが「あさか先生と最強チーム」っていうのだった。
人間だったわ。猫みたいな人たちだけど。

ちびび姉さんに「これからよろしくお願いします、ってみなさんにしっかり伝えてね」って言われたんだけど、うち猫で、相手は人間じゃない?
どうやって伝えるのよ、って思ってたんだけど、どうやらここには人間と動物の通訳をしてくれるエイミーさんっていう人がボランティアでいるみたいで、うちの声はすんなりと人間のもとに伝えられた。

とんとん拍子よ。びっくりしたわ。

どうやらちびび姉さんも私と同じように、耳がかゆくなって、ここに来た事があったらしい。
でも私は幸いにも、ちびび姉さんと同じ「扁平上皮癌」っていう病気じゃなかった。

保護して数日間は血が出たり、かゆかったりしたけど、人間がお耳に薬を塗ってくれたら、お耳がじんわり優しくなって、かゆくなくなった。
どうやら「アレルギー」ってやつの可能性があるみたい。

ここにきて2か月が経つわ。
お耳の調子もよくなって、ついにうちはカフェデビューをした。
人間に聞いたところによると、うちのファンが世界にたくさんいるって聞いて、うちのカフェデビューが猫界どころか、猫好き界のニュースになるんじゃないかしら、ってうちは思ってる。

かゆかったお耳の、なくなったところはもとには戻らないけれど、そのおかげでうちはここに来れた。
見つけて決心してくれた、人間のおかげね、ありがとう。
そして人間を頼って本当によかった。

そうそう、うち最初にエイミーさんに「うれしい感情が顔に出せないタイプだから、しっぽでお返事します」って伝えたんだけど、訂正するわ。
ここにくる人間たちは、とっても優しいから、自分の気持ちを隠す必要なんてない、って学んだの。
それにここにいる間、何度もちびび姉さんが話しかけてくれて、たくさん甘えられるようになったのよ。
顔に出せないタイプじゃなくって、甘えることを知らなかったから、自分がこんなに甘えるのが大好きだなんて、ここに来てから知ったわ。

うち、こま姫。
保護主さんが言うには、私を新しい家族に迎えると、「お導きの神様」がついてくるらしいわ。
お耳が欠けてるけれど、そのぶんたーくさんの愛情を知ってるよ。
愛を知ったうちだから、愛することを教えてあげる。

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卒業ねこ
  • 性別女の子
  • 年齢1-3才
  • 在籍店岐阜店
  • 毛色白キジ
  • 毛の長さ短毛
  • 人馴れ度のんびり
  • 人馴れ度デレデレ

Comment

[年齢・性別]
3才・女の子


[経緯]
ネコリパのボランティアさんのご友人が耳を激しく損傷した子を見つけたとの連絡がありました。
お外の猫ちゃんなので明日会えるかどうかもわからない状況…
ネコリパとしてはなんとか保護して連れてきてほしいとお願いしました。

そんな中そのご友人様がちびびの投稿を見て、同じく耳を怪我しているとのことでいても至ってもいられなくなり、
早急に保護しそのままネコリパまで連れてきてくれました。

連れてきていただく数日前…
ちびびの感情を読み取り、会話ができる「アニマルコミュニケーター」のエイミーさんが近々ちびびが傷を負った三毛ちゃんを保護してもらいたい、、
とちびびから伝えられていました。
いつ来るのかな、数日後かな、それとも半年くらい後なのかなと、心待ちにしていました。

そして、「あの、、猫を保護したんですけど…」といきなり来店され、ちょっと戸惑っていたところ、
「耳を怪我していて…」と聞いた瞬間スタッフ一同「お待ちしておりました!!」と声がそろってしまいました。

ちびびにどことなくよく似たこの子は愛知県の小牧市で保護されたため、男の子なら「こま吉」、女の子なら「こま姫(こまき)」と名付けてくださいと
保護主さんは涙ながらに語ってくださいました。

女の子だったため、「こま姫」。三毛でした。

ちびびのことを思い出してしまい、スタッフも号泣。
やはりちびびパワーは健在だなと思い知らされました。

ちびびと同じく扁平上皮癌の可能性もありましたが、検査の結果、アレルギーなどの可能性があるとのこと。
癌ではないため、一安心しましたが、何がアレルギーの原因かはわかっていません。

[特徴・性格]
キジ白っぽいミケの女の子。
甘えん坊でスリゴロ。ご飯ももりもり食べてくれます。
年は3才以上とのことですが正直保護猫さんなので何歳かは不明です。

ファーンとよく鳴き、よく食べるとってもいい子です😻耳が蝶々の様になっています〜

甘えん坊さんでお膝を独り占めしたい!
他の子が来ると怒ることも😅
ぴたっとくっ付いてきたり、たまには遊んだり。
1人でまったり眠っている事も多いです。

ヘルニアの手術も頑張りました🫶

首相あさかのつぶやき

殺処分をなくすために。

1.蛇口をしめる

2.受け皿をつくる

3.出口をつくる

4.継続する

 

この4つを常に同時におこなっていかなければなりません。

蛇口をしめる活動は
TNR活動や、地域猫活動。飼い猫の完全室内飼育の徹底と不妊去勢手術の徹底。

受け皿を作る活動は
保護猫カフェや、保護猫シェルター、預かりボランティアを増やすこと。

出口を作る活動は
譲渡会・保護猫カフェで、保護猫と出会える場所をつくりだすこと。

継続する活動は
上記のすべての活動に必要な資金をしっかりと集められる仕組みを作ること

ネコリパは2014年から、10年間この活動を行ってきました。まだまだ道半ば。まだまだやるべきことは死ぬほどある。新しい切り口で、ネコリパしかできないことを、これからもずーっと継続し、成長し続けていく。

立ち止まることを知らないネコリパだからこそ、社会をかえるきっかけになれるように・・・

2024.7.2

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