おいら、ベジータ!
郡上からやってきて、今はネコリパブリック岐阜店にいる!
おいら、来月東京に移動することが決まったから、先に東京のみんなに挨拶しておこうと思うんだ!
おいらは郡上の、ある老夫婦のお家で飼われていた。
そこにはほかにも黒猫が何匹かいたんだけど、ある時、お父さんが亡くなったんだ。
お母さんだけになったけど、生活も苦しくなっちゃって、人間が生きていくのでいっぱいだったんだよ。
お父さんがいなくなった寂しさもあって、おいらたち猫がどんどん増えてしまって、お家もゴミがたくさんあったのを、見かねた近所の人たちが、お掃除にきてくれていた。
だけど、おいらたち猫の繁殖能力ってすごいから、追いつかなくなったところで、保健所の人たちがやってきて、おいらたちは連れていかれた。
ネコリパブリックに迎えにきてもらったのは、全部で8匹!
悟空・ブルマ・飲茶は先に東京へ行って、悟飯・ランファン・クリリン・プーアルとおいらは、いったん郡上のボランティアさん宅に行くことになった。
本当は他にも家族がいたんだけど、どうやらその子たちは「愛護センター」っていうところに行ったらしい。
そこで何と、おいらだけがエイズ陽性、通称りんご猫だということが判明した!
おいら、りんご猫ってよく分からないけど、何となくなった原因は心当たりがあったんだ。
おいらたちのご飯は、毎日しっかりおなかいっぱい食べられる量があったかと言われると、そうじゃなかった。
だからおいらだけ、こっそりとお家を抜け出して、ご近所のお家に上がり込んで、いたずらしてたんだ。
後からその話を聞いた、麻花首相はこう言った。
「ベジータ、外に出て悪さしてたから!りんごになったのね!」
多分、おいらもそうだと思う。
お外に出てるときには、他の猫と喧嘩することもあったからね。
おいらたちの名前はドラゴンボールっていう漫画からとった名前なんだけど、おいらは悪さをしてたから、満場一致で「ベジータ」に決定した。
おいら、意外とこの名前を気に入ってる。
その後、郡上のボランティアさんのお家から、岐阜店にやってくることになったけど、他の仲間は東京へ行くことになった。
おいらだけが、岐阜店に残ることになったんだ。
おいら、人に撫でてもらうのが大好きだから、ここでの暮らしはとっても快適だった。
みんなおいらのことを「ベジくん♡」って言って、なでなでしてくれるんだ。
でも、なでなではおいらの独り占めじゃない。
見てくれ、このお膝の争奪戦に負けてしまった時の、おいらの顔を。
本当はもっともっと、おいらだけを見てほしい。
だっておいら、他の子とは違って、ひとりでお外へ出ちゃうぐらい、度胸があって、かっこよくて、強い男なんだ。
だからもっと、「特別扱い」ってやつをしてほしい。
そんな寂しい気持ちが、おいらを繊細にさせたのか、何だか舐めるのが止まらなくって、おいらの下半身の毛が薄くなっちゃった。
人間は「おパンツみたい」っていうけど、おいらはおパンツがどんなものかは知らない。
おいらが、ここにきてから、このりんご部屋は移動して、さらに大きなお部屋になり、人間がたくさん来てくれるようになった。
だけど、こんなもんじゃない…!!って内心思っていた。
そこへ、おいらたちりんご猫のなかから、選ばれた2匹が東京へ行くというニュースが舞い込んだ。
おいらは決めた。
おいらをさらに甘えさせてくれるような人間を東京で探す…!
きっと岐阜よりも、東京はたくさん人がいるんだ。
だから探してみせるぞ…必ずな!!!
おいらの熱意が伝わったのか、おいらは来月、東京へ行くことになった。
おいらは東京で本領発揮の大暴れをするんだ。
くらえ、東京の猫好きたち!
超ベジータの必殺技は、ビッグ・バン・甘えん坊アタックだ!!!
なでなでの準備をして、待ってろよ、東京!
関東近郊のみなさん、岐阜店スタッフです。
本当にベジくんは甘えん坊のスリゴロさん、譲渡会でも張り切って接客してくれる、とってもいい子です。
たくさんたくさん撫でてあげて、彼の下半身の毛を取り戻してあげてください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
- 性別男の子
- 年齢1-3才
- 在籍店東京お茶の水店
- 毛色黒
- 毛の長さ短毛
- 人馴れ度デレデレ
Comment
郡上のご夫婦が飼ってみえたが、ご主人がなくなってしまい、奥さんひとりじゃ育てられない、ということで、ご近所の方の協力もあり、保護。
一緒に保護されたのは、ドラゴンボールシリーズの悟飯・クリリン・ランファン・プーアル・悟空。
ひとりだけお外に出て、開いていた家に入り込み、勝手にご飯を食べていた。
だからなのか、1匹だけりんご猫。
とっても甘えん坊のスリゴロ。
かまってほしくて、かまってほしいので、一人っ子でべったりタイプ。
寂しくて舐めハゲなのか、下半身の毛が薄い。
エイズ 陽性
白血病 陰性