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さよなら、ありがとうザク

大阪ねこ浴場

ネコリパ首相のあさかです。

ネコリパブリックの看板猫。ザク。

本日19時35分ごろ、ネコリパ大阪のスタッフ、ボランティアさんみんなに見守られて、旅立ちました。

私も、急遽大阪に駆けつけて、最期を腕の中で見送ることができました。

ザクがネコリパブリックにやってきたのは、まだ第一号店である岐阜店を開店して間もない頃。7年も前になります。

スーパーの駐車場に現れた人なつこい猫。

お店の中に入ってこようとするのでこのままでは保健所に連れて行かれてしまうかもということを、わたしの知人がSNSで投稿していたのを、偶然見かけ、自ら保護するよう依頼し、ネコリパ岐阜店に連れてきてもらいました。

血液検査の結果、猫エイズウィルスが陽性であることが判明。

最初は事務所猫として、事務所でオレオという同じころ保護されたエイズウィルス陽性の子たともに過ごしていました。

ネコリパが、りんご猫という愛称を作ったきっかけの子でもあります。

保護された時に7.8歳か、もう10歳超えてるかもと言われていたので、おそらく、15歳から18歳くらい?

おじいさん猫です。

ザクは、本当にニンゲンが大好き。

人見知りなく、いつだってお客さんやスタッフのお膝の上で甘えてゴロゴロ。

声がすこし高くてハスキーで、

おじさん猫なのにおもちゃが大好き。

食いしん坊で、

だっこも大好き。

他の猫とも仲良くできます。

とにかく性格が本当に良い子でした。

腫瘍が発見されたり、

エイズが発症したと診断されたり、余命もいくばくもないと言われたことも何度か、、

でも、そんな診断がなかったかのように、元気に過ごしてくれましたが、

最近は、食欲にムラがあったり、脱水になったり、体調はやっぱり少しずつ悪くなってきていました。

2日に1回の補液や、食べられるものを食べれるよういろんなフードを試したり、ザクのためにできることはなんでも、スタッフたちが試行錯誤してサポートしてきました。

ザクはお薬も自分からちゃんと飲んでくれるし、血液検査のときも自ら、どうぞ、というように腕を差し出したり、こんな聞き分けのいい子はなかなかいない。と先生からもお墨付きをいただいていました。

みんなが、ザクのことを大好きでした。

スタッフ、ボランティアさんはもちろんのこと、お客様もザクに会いに来る方もたくさん。

岐阜店から大阪店にお引っ越ししても、わざわざ岐阜から会いにきてくれる方も。。

病院の先生もザクのことが大好きでした。

ザクと過ごした7年間。

ネコリパもいろんなことがありました。

実はザクがエイズウィルスキャリアで、さらにかなり年齢がいってるから、そんなに長くはいっしょにいられないかも、、と保護した同時に初期診断してもらった先生に言われたとスタッフから聞いた時、ケージ の中で必死でゴロゴロと甘えてくるザクを抱っこして、絶対に幸せにするよ。ザクのためにネコリパを絶対に継続させて、大きくして、幸せな猫をいっぱい増やせるようにしていくからね。と約束をしていました。

まだまだ始まったばかりのネコリパの、そして、私自身のパワーの源になってくれたのが、ザクでした。

つい、3日前くらい前までザクは自分でごはんを食べていました。

本当に、ついこの間まで、いっぱいごはんを食べていたんです。

食べたい時に食べたい分だけ、ザクだけの特別のごはんをいつも用意して、ザクだけ特別にバックヤードのスタッフルームでスタッフがマンツーマンで見守りながらごはんタイム。

毎日体重を測り、食べた量をチェック。

飽き性のザクのためにいろんなフードを用意して、とにかく美味しく食べてもらえるように。

最後は自分のちからでは食べられなくなってしまったけど、その期間は短く、大好きなスタッフたちに甘やかされ、大切にされ、とことん愛されました。

ずっとの家族を見つけてあげることはできなかったけど、本当に、本当に、心からザクのことを愛するネコリパ関係者に見守られ、最期の瞬間を過ごすことができました。

私が、ザクのもとへ到着して、最期の瞬間までずーっと寄り添うことができたのも、ザクが待っててくれたから。

営業時間が終わり、スタッフやボランティアさんが駆けつけて、本当に、全員でザクを見送ることができました。

何度も、息がすえなくなって、口を大きく開けて必死で息を吸い、がんばるザクを見て、みんなが、本当によく頑張ってくれたね、ありがとう。みんなザクのことが大好きだよと、声をかけてくれました。

最期は、私の腕の中で、息をひきとりました。

こんな、大勢のスタッフやボランティアさんに見守られながら、旅立った子はネコリパでは初めてかもしれません。

きっとザクは一人ひとりにありがとうが言いたかったんだと思います。

律儀に、最期まで誰にも迷惑をかけることなく、みんなが揃うのをギリギリまで待っていてくれたザク。

本当にありがとう。

ネコリパが今あるのは、ザクのおかげ。

ザクとの出会いが、私の覚悟に繋がり、私のやる気スイッチを押したんだと思います。

ザクあなたは、ネコリパの魂そのものです。

出会えてよかった。

ネコリパで過ごした日々は幸せでしたか?

幸せだったよって少しでも思ってくれたら嬉しいな。

ザクとの約束したネコリパの志は、これからも変わりません。

この世の全てのネコにおなかいっぱいの幸せと、安心して眠れる場所を与えられる日まで。

ザク、天国から見守っていてね。

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虹の橋
  • 性別男の子
  • 年齢11-15才
  • 在籍店大阪ねこ浴場
  • 毛色キジトラ
  • 毛の長さ短毛
  • 人馴れ度デレデレ

Comment

ねこ浴場で最年長の猫。長老様でりんご猫。
とても個性的で、スタッフをはじめ多くの人に可愛がられる愛されキャラ。
柔らかい布の上などでおしっこをしてしまうことがあるため、スカートのお客様は要注意です。
高齢猫ゆえに色々なケアを必要としていますが、まだまだ本当のおうちを探しています。

2020年7月9日 大阪ねこ浴場で、スタッフ、ボランティアみんなに見守られながら虹の橋を渡りました。
本当にお客様やネコリパ関係者に愛されまくったザク。
ザクがネコリパにやってきたことで、りんご猫は生まれました。
ネコリパブリック家のみんなときっと天国でじゃれ合っていると思います。

首相あさかのつぶやき

殺処分をなくすために。

1.蛇口をしめる

2.受け皿をつくる

3.出口をつくる

4.継続する

 

この4つを常に同時におこなっていかなければなりません。

蛇口をしめる活動は
TNR活動や、地域猫活動。飼い猫の完全室内飼育の徹底と不妊去勢手術の徹底。

受け皿を作る活動は
保護猫カフェや、保護猫シェルター、預かりボランティアを増やすこと。

出口を作る活動は
譲渡会・保護猫カフェで、保護猫と出会える場所をつくりだすこと。

継続する活動は
上記のすべての活動に必要な資金をしっかりと集められる仕組みを作ること

ネコリパは2014年から、10年間この活動を行ってきました。まだまだ道半ば。まだまだやるべきことは死ぬほどある。新しい切り口で、ネコリパしかできないことを、これからもずーっと継続し、成長し続けていく。

立ち止まることを知らないネコリパだからこそ、社会をかえるきっかけになれるように・・・

2024.7.2

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