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ボニートの物語ー震災を超えて、東京で家族を待つ保護猫

日々のこと

ボニートの物語──震災を越えて、東京で家族を待つ保護猫


「知らない猫が、家の中にいるんです……」

2024年3月、ネコリパブリックは能登半島地震で被災した珠洲市宝立のレスキュー現場にいました。

連絡をくれた家の方は、地震後しばらく避難していましたが、戻ってきたとき、そこには見知らぬ猫がいたそうです。

怯えながらも、どこか助けを求めるような瞳。

「もしかして、飼い猫ではないですか?」

話を聞くと、ご近所の方がエサをあげていた猫たちの一匹とのことでした。

許可を得て捕獲機を設置し、私たちはその子を保護しました。その現場の子たちは、海の近い地域で保護したので、全員「海鮮」の名前で命名をしました。
ボニートは、英語で「かつお」という意味です。この現場の子は、他にもサーモンや赤貝、ミル貝、サーディン、いさき、などがいます。

こうしてボニートは、ネコリパブリックの保護猫となったのです。


2日目の脱走犯、ボニート

ボニートは、なかなかのやんちゃ者でした。

捕獲機のチャックを壊そうとするわ、ケージの隙間を狙って脱走しようとするわ。

「これは手強いぞ……」

しかし、不思議と憎めません。

びびりなのに、どこか大胆。

人間が怖いけれど、どこかで信じたくて。

そんな矛盾を抱えたまま、ボニートは少しずつ、新しい環境に慣れていきました。


ちびびの森、そしてカフェデビュー

レスキュー後、ボニートは岐阜にあるネコリパブリックの「ちびびの森シェルター」で体調を整えました。

ここでは、震災レスキュー組の仲間たちと過ごしながら、安心できる時間を手に入れました。

「もう怖くないかも。。。。」

そんなふうに言っているような表情が、少しずつ増えていきました。

そして、2024年7月26日、岐阜のネコリパブリックカフェにデビューしました。

しかし……

ボニートは、カフェの他の猫たちに怒られると、タジタジになってしまいます。

「ごめんなさい、ごめんなさい……」

そんな気弱な一面も見せるボニート。

この子には、のんびり過ごせる環境が必要なのだと感じました。


そして、東京へ──ずっとの家族を探して

2025年2月24日。

ボニートは岐阜店から東京のネコリパブリック谷中店へ移動しました。岐阜店は猫の頭数が多いためボニートがゆったりと過ごせないような気がしていたのです。谷中店なら20匹程度なので、ボニート自身も安心してすごせるのではないか、、と

「きっと、谷中店なら、ボニートを待っている家族と出会える気がする」

そう信じて、私たちは送り出しました。

ボニートは、甘えたいけれど甘え方がわかりません。

びびりだけれど、人が好き。

そんなボニートに、寄り添ってくださる家族を探しています。

あなたの家に、ボニートの居場所はありませんか?


保護猫を迎えるということ

ボニートのように、保護猫たちはそれぞれにストーリーを持っています。

「保護猫を迎えたいけれど、どうすればいいの?」

「初心者でも大丈夫?」

「医療費の負担は?」

そんな疑問を持つ方も多いかと思います。

ネコリパブリックでは、保護猫を迎えるための相談会や譲渡会を開催しています。

あなたに合った猫との出会いをサポートいたします。

ボニートが、あなたの家族になるかもしれません。

ぜひ、ネコリパブリック谷中店に会いに来てください。


📍ネコリパブリック谷中店

📅 店舗情報はこちら https://www.neco-republic.jp/shop/yanaka/

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Comment

2024/3/11〜13 被災地からのレスキュー、入国

被災された方の家に知らない猫がいるから捕獲してほしいという依頼があり、話を聞きに行ってみるとご近所の猫飼いの方が、餌やりをしているという情報を伺う。許可を得て捕獲機を仕掛け、全頭保護。ご近所の方の猫も所有権放棄で受け入れ。

2日目の脱走犯。チャックを壊すので要注意。

5月中旬からカフェデビューしました!
ちびびの森🌳で体調整えて7/26カフェに戻りました。
他の猫ちゃんに怒られるとタジタジになってしまうボニート
のんびり過ごせるお家を探しています😸

首相あさかのつぶやき

殺処分をなくすために。

1.蛇口をしめる

2.受け皿をつくる

3.出口をつくる

4.継続する

 

この4つを常に同時におこなっていかなければなりません。

蛇口をしめる活動は
TNR活動や、地域猫活動。飼い猫の完全室内飼育の徹底と不妊去勢手術の徹底。

受け皿を作る活動は
保護猫カフェや、保護猫シェルター、預かりボランティアを増やすこと。

出口を作る活動は
譲渡会・保護猫カフェで、保護猫と出会える場所をつくりだすこと。

継続する活動は
上記のすべての活動に必要な資金をしっかりと集められる仕組みを作ること

ネコリパは2014年から、10年間この活動を行ってきました。まだまだ道半ば。まだまだやるべきことは死ぬほどある。新しい切り口で、ネコリパしかできないことを、これからもずーっと継続し、成長し続けていく。

立ち止まることを知らないネコリパだからこそ、社会をかえるきっかけになれるように・・・

2024.7.2

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